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私の原点
「こんなばかなことがあるのか」。2004年厳冬、東京・八王子の郊外。
「財務省管理地」と書かれた立て看板とロープで囲まれた2000平米の土地を前に、私は立ち尽くしました。
そこは、重すぎる相続税が払えなかった地主さんが、だれにも相談できず国に言われるまま、物納した土地でした。吹きつける風に揺れる雑草を見て、先祖代々の財産を取られた地主さんの悲痛な叫びが聞こえてくるようでした。
「自分がアドバイスできていれば、土地を奪われずに済んだはず」と拳を握りしめました。
その風景が私の原点です。
私の使命
国の相続税は高く、多くの人が不動産の相続税を払い過ぎています。
なぜか?
相続税のベースとなる土地の価格(路線価)は、不動産鑑定士がはじき出しています。ところが、世の中のほとんどの不動産鑑定士は、国や自治体から仕事を受けて生活しています。だから、地主さん向けの節税アドバイスといった税務署の利益に反することはやりにくいのです。やりたがらないのです。
私は違います。
不動産鑑定士として、不動産の適正価格の形成に資するという職業倫理の下、個人や民間企業のお客様のために仕事を長くやってきました。そこで培われたシビアに土地を評価する眼力には、税務署への遠慮はひとかけらもありません。
ご先祖から伝わる土地に込められた思い。お金だけでは計れない重みがあります。
土地の相続に関わる仕事をするとき、私は、すべての相続人が笑顔になれるために力を尽くします。それを三原一洋の使命と考えています。
株式会社日本橋鑑定総合事務所
代表取締役 三原 一洋
不動産鑑定士(国土交通省登録№7765)
公認不動産コンサルティングマスター・相続対策専門士
プロフィール
1975年 和歌山県生まれ。不動産鑑定事務所からファイナンス会社の不動産評価、融資審査業務を経て、2006年、株式会社日本橋鑑定総合事務所を設立。同社代表取締役に就任。2012年、株式会社日本橋鑑定総合事務所の子会社として不動産の有効活用や相続対策を専門に扱う土地相続プロデュース株式会社を設立。同社代表取締役に就任。土地資産家に対して、個別事情に応じた不動産問題の解決を図るサポートを行うかたわら、不動産に関する各種講演や執筆活動を行う。それらの取り組みはメディアにも取り上げられている。
【著書】
「地主が知っておくべき 地代交渉と借地・共有地の有効活用」:ロギカ書房(2022年)
「知らないと損をする 不動産相続・遺言・遺産分割のきほん」出版社:RMP社(2019年)
「だれでもわかる 地主のための相続対策と不動産評価」出版社:RMP社(2018年)
「だれでもわかる 地主のための地代交渉と借地・共有地の有効活用」出版社:RMP社(2017年)
「不動産の相続と節税対策~目減りさせない資産承継・虎の巻~」出版社:MK書院(2013年)
「ライバルと差がつく!不動産担保評価 はじめの一歩!!」出版社:MK書院(2010年)